システム管理基準(平成30年)において、ITガバナンスにおける説明として採用されているものはどれか。
- EDMモデル
- OODAループ
- PDCAサイクル
- SDCAサイクル
出典:令和3年度 システム監査技術者試験 午前2 問1
正解:ア
経済産業省のシステム管理基準についての問題です。
当該基準には回答の選択肢におけるキーワードは直接出現しないため、
いずれかのフレームワークの説明が盛り込まれているかを判断する必要があります。
※古いですが、平成30年のシステム管理基準骨子には「ITガバナンスにおけるEDMモデル~」との記述があり、当初から意識していたフレームワークであることが窺えます。
回答ア:
正しい記述です。「ITガバナンスにおける取締役会等の活動」について、
「評価(※Evaluate)」、「指示(Direct)」、「モニタ(Monitor)」とあり、これらがEDMモデルの要素と一致します。
回答イ:
誤りです。
OODAループとは「Observe(観察)」、「Orient(状況判断)」、「Decide(意思決定)」、「Act(実行)」の頭文字から構成されるもので、
変化や競争の激しい状況において、迅速に意思決定するためのフレームワークです。
回答ウ:
誤りです。
PDCAサイクルとは「Plan(計画)」、「Do(実行)」、「Check(評価)」、「Act(改善)」の頭文字から構成されるもので、品質の管理などに使われます。
回答エ:
誤りです。
SDCAサイクルとは「Standardize(標準化)」、「Do(実行)」、「Check(確認)」、「Act(改善)」の頭文字から構成されるもので、
PDCAサイクルと似た構成になっていますが、PDCAサイクルは改善活動、SDCAサイクルは維持活動とサイクルの目的が異なります。