データセンタにおけるコールドアイルの説明として、適切なものはどれか。
- IT機器の冷却を妨げる熱気をラックの全面(吸気面)に回り込ませないための板であり、IT機器がマウントされていないラックの空き部分に取り付ける。
- 寒冷な外気をデータセンタ内に直接導入してIT機器を冷却するときの、データセンタへの外気の吸い込み口である。
- 空調機からの冷気とIT機器からの熱排気を分離するために、ラックの全面(吸気面)同士を対向配置したときの、ラックの前面同士に挟まれた冷気が通る部分である。
- 排熱量が多い特定の領域に対して、全体空調とは別に個別空調装置を設置するときの、個別空調用の冷媒を通すパイプである。
出典:令和3年度 システム監査技術者試験 午前2 問12
正解:ウ
データセンタの空調設計に関する問題です。
「アイル」とは日本語で「通路」を意味し、サーバーラックの設置の仕方によって、冷気の吸気通路を「コールドアイル」、熱気を廃棄する通路「ホットアイル」と区別されます。
回答ア:
誤りです。吸気の流れをコントロールする物理的な板(ブランキングパネル)の説明です。
回答イ:
誤りです。データセンタ施設の外気導入についての説明です。
回答ウ:
正しい記述です。ラックの吸気面を向かい合わせに配置し、冷気の通り道を作ります。
回答エ:
誤りです。冷媒配管・冷媒パイプの説明です。