正解:ウ
必要な世代・容量をバックアップするために必要な磁気テープの数を計算する問題です。
「3世代分だけデータが保存できればいい」と考えると間違ってしまう問題で、どこまで想定するのが難しいところですが、
今回のケースでは運用が「3週間を超えて運用する」ものとして考える必要があります。
回答ア:
誤りです。3世代分だけデータを保存する場合、
システムAは合計1500GB(2本)、システムBは合計2250GB(3本)で正解となりますが、
それ以降も運用が続くケースでは足りなくなります。
回答イ:
誤りです。解説は回答ウの解説のとおりです。
回答ウ:
正しい記述です。「3週間を超えて運用する」場合にこの本数が最低限必要になります。
システムAを3世代残す場合、下記の状態になります。
1本目(1世代目500GB、2世代目500GB)
2本目(3世代目500GB)
さらに一週間運用し、4世代目のバックアップが完了した段階(4週目の土曜)で下記のようになります。
1本目(1世代目500GB、2世代目500GB)
2本目(3世代目500GB、4世代目500GB)
次に5回目の日曜でフルバックアップをとるのですが、
磁気テープの再利用の条件にある「不要になったバックアップデータだけとなった磁気テープ」が存在しないため、
1本目の磁気テープが再利用できず、3本目が必要になります。
これは
「5世代目の最後の差分バックアップが記録できなければ、2世代目は不要とならない」
という理屈が前提なのですが、それがOKかどうかは問題からは読み取れません。。
しかし5世代目を記録する前に磁気テープに空きを作ることを考えれば、
そのタイミングでは1本目の2世代目は不要データになっていない(5世代目のバックアップデータがまだどこにもない)ため、
正しい、という考えは筋が通りそうです。
回答エ:
誤りです。解説は回答ウの解説のとおりです。