リーダーシップを“タスク志向”と“人間関係志向 の強弱で四つの型に分類し、部下の成熟度によって、有効なリーダーシップの型が変化するとしたものはどれか。

  1. SL 理論
  2. Y理論
  3. コンピテンシーモデル
  4. マズローの欲求段階説

出典:令和5年度 システム監査技術者試験 午前2 問16




正解:ア
SI理論(Situational Leadership)についての問題です。
SI理論とは有効なリーダーシップは環境状況によって異なるという考えです。

有効なリーダーシップを、人間関係志向とタスク志向の2軸から下記4点に分類し、
部下の成熟度に合わせた対応を明らかにします。

1.教示型(タスク志向高x人間関係志向低)
⇒経験が浅い部下に対し明確な指示と細かな監督を行う
2.説得型(タスク志向高x人間関係志向高)
 ⇒指示をしつつ内容の意図理解を促す
3.参加型(タスク志向低x人間関係志向高)
 ⇒部下とともに意思決定を行う
4.委任型(タスク志向低x人間関係志向低)
 ⇒権限を委譲し任せる

回答ア:
正しい記述です。人間関係志向とタスク志向から有効なリーダーシップを導きます。

回答イ:
誤りです。「Y理論」とは、性悪説(X理論)と性善説(Y理論)を基に動機づけを行う「XY理論」の一種です

回答ウ:
誤りです。「コンピテンシーモデル」とは成果を上げる従業員の共通した能力、行動特性を体系化したモデルのことです。

回答エ:
誤りです。「マズローの欲求段階説」とは、人間の欲求を「生理的欲求」、「安全欲求」、「社会的欲求」、「承認欲求」、「自己実現欲求」と順番に求めるようになるとする考えです。