“政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)標準監査手続”における“監査の対象となる期間”の記述のうち、適切なものはどれか。

  1. 監査の対象となる期間が1年を超える場合に限り、ISMAPクラウドサービスリストにおいて監査対象期間を公開しなければならない。
  2. 監査の対象となる期間は最大1年である。
  3. 監査の対象となる期間を1年とする場合、ISMAP クラウドサービスリストにおいて監査対象期間は公開されない。
  4. 監査の対象となる期間を1年より短くする場合には、1か月の最低運用期間を経る必要がある。

出典:令和5年度 システム監査技術者試験 午前2 問2




正解:イ
問題のポイント
この問題では、**政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)の標準監査手続における「監査の対象となる期間」**について問われています。

ISMAP(Information System Security Management and Assessment Program)は、日本政府がクラウドサービスのセキュリティ評価を行うための制度であり、政府機関が利用するクラウドサービスのセキュリティを適切に評価・管理することを目的としています。

この監査では、監査の対象となる期間に関する規定が定められており、その正しい内容を理解することが重要です。

各選択肢の検討
1. 「監査の対象となる期間が1年を超える場合に限り、ISMAPクラウドサービスリストにおいて監査対象期間を公開しなければならない。」 → ❌ 誤り
ISMAPでは、監査の対象となる期間は「最大1年」と規定されており、1年を超えることはありません。
したがって、「1年を超える場合に限り…」という記述はそもそも成り立たないため、誤り。

2. 「監査の対象となる期間は最大1年である。」 → ✅ 正しい
ISMAPの標準監査手続では、監査の対象となる期間は最大1年と定められています。
これは、クラウドサービスのセキュリティ評価が最新の状態であることを保証するために設けられたルールです。
よって、この選択肢は適切。

3. 「監査の対象となる期間を1年とする場合、ISMAPクラウドサービスリストにおいて監査対象期間は公開されない。」 → ❌ 誤り
ISMAPでは、監査の透明性を確保するために、監査の対象となる期間(1年間)をクラウドサービスリストで公開します。
したがって、「公開されない」という記述は誤り。

4. 「監査の対象となる期間を1年より短くする場合には、1か月の最低運用期間を経る必要がある。」 → ❌ 誤り
ISMAPでは、通常、監査の対象となる期間は1年間であり、特に短縮する規定や最低運用期間の制限は存在しません。
「1か月の最低運用期間を経る必要がある」という要件は、ISMAPの標準監査手続には記載されていないため、誤り。

結論
✅ 正解:「監査の対象となる期間は最大1年である。」

ISMAPの標準監査手続では、監査の対象となる期間は最大1年と定められている。
1年を超えることはなく、また監査対象期間はクラウドサービスリストに公開される。
1年より短くする場合の最低運用期間に関する規定も存在しない。

ポイントのまとめ
ISMAPでは、監査の対象となる期間は「最大1年」と明確に規定されている。
監査の透明性を確保するために、監査対象期間はクラウドサービスリストに公開される。
1年より短縮する場合の最低運用期間に関する規定はない。
1年を超える監査期間の設定はできないため、「1年を超える場合に…」という表現は誤り。