リーダーシップのコンティンジェンシー理論の説明はどれか。

  1. 権限行使と命令統制による労務管理を批判し、目標管理制度や経営参加制度などによる動機付けが有効だとしたもの
  2. 恒常的に成果に結び付けることができる個人の行動や思考特性をモデル化し、これを評価や育成の基準にしたもの
  3. 人間の基本的欲求を低次から、生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求、自己実現の欲求と階層化したもの
  4. 唯一最適な部下の指導・育成のスタイルは存在しない、という考え方に基づいて、リーダーの特性や行動と状況の関係を分析したもの

出典:令和6年度 システム監査技術者試験 午前2 問16




正解:エ
「コンティンジェンシー理論」とは、
”最適なリーダーシップとは状況によって異なり、どのような状況でも対応可能な画一的なリーダーシップは存在しない”という考えです。

回答ア:
「目標管理制度(MBO)」に関する説明であり、組織と行員の目標を一致させるマネジメント手法です。よって不適切です。

回答イ:
「コンピテンシー」に関する説明で、成果を出す人に見られる共通の思考や行動をモデル化するものです。よって不適切です。

回答ウ:
「マズローの欲求5段階説」に関する説明で、人の欲求を段階的に捉えた理論です。よって不適切です。

回答エ:
正しい記述です。「コンティンジェンシー理論」と一致したリーダーシップのあり方を説明しています。