J.B.バーニーが提唱したVRIOフレームワークにおいて、自社の競争優位性を評価するための視点はどれか。

  1. 自社が属する業界における、競争の激しさ、新規参入者の可能性、顧客と自社との力関係、供給業者と自社との力関係
  2. 自社が属する業界における、市場規模、自社の強み、顧客ニーズの把握状況、競合と比べた自社の経営資源の優位性
  3. 自社が保有する経営資源の経済的価値及び希少性、他社が同等の経営資源を獲得するためのコスト、その経営資源を活用するための組織的な方針
  4. 自社の外部環境における、政治的要因、経済的要因、人口動向や価値観の変化といった社会的要因、テクノロジの飛躍的進歩など技術的要因

出典:令和6年度 システム監査技術者試験 午前2 問24




正解:ウ
VRIOフレームワークは、企業が持つ経営資源が競争優位に結びつくかを分析するためのフレームワークです。
企業が持つ経営資源を下記4つの観点から評価し、自社の強みと弱みを把握することで、競争戦略を立てるのに役立ちます。
1.Value(価値)
2.Rarity(希少性)
3.Imitability(模倣可能性)
4.Organization(組織)

回答ア:
業界構造と自社との関係を分析する「ファイブフォース分析」についての記述です。選択肢として不適切です。

回答イ:
マーケティング戦略や経営戦略を立てる際に用いられる「3C分析」についての記述です。選択肢として不適切です。

回答ウ:
正しい選択肢です。
「模倣可能性」に関する優位性の記述です。

回答エ:
マーケティング戦略や経営戦略を立てる際に用いられる「PEST分析」についての記述です。選択肢として不適切です。