アンゾフの成長マトリクスを説明したものはどれか。
- 自社の強みと弱み、市場における機会と脅威を、分類ごとに列挙して、事業戦略における企業の環境分析を行う。
- 製品と市場の視点から、事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて、戦略を検討する。
- 製品の市場占有率と市場成長率から、企業がそれぞれの事業に対する経営資源の最適配分を意思決定する。
- 製品の導入期・成長期・成熟期・衰退期の各段階に応じて、製品の改良、新品種の追加、製品廃棄などを計画する。
出典:令和6年度 システム監査技術者試験 午前2 問25
正解:イ
アンゾフの成長マトリクス(Ansoff Matrix)は、企業が成長するための戦略を「市場」と「製品」の観点から4つに分類して整理したフレームワークです。
1.市場浸透戦略(既存市場x既存製品)
2.新市場開拓戦略(新市場x既存製品)
3.新製品開発戦略(既存市場x新製品)
4.多角化戦略(新市場x新製品)
回答ア:
企業の経営戦略を立てる際、内部環境、外部環境の強みと弱みを分析する「SWOT分析」についての記述です。選択肢として不適切です。
回答イ:
正しい選択肢です。
回答ウ:
経営資源の投入先を、「市場成長率」と「シェア」の2つの軸で分析する「PPM(Product Portfolio Management)」についての記述です。選択肢として不適切です。
回答エ:
製品やサービスが市場に投入されてから撤退するまでの過程を4段階に分けて分析する「プロダクト・ライフサイクル」についての記述です。選択肢として不適切です。