システム監査において実施される “試査” に該当するものはどれか。

  1. 監査対象に最も適合した監査手続を決定するために、幾つかの監査技法を試行する。
  2. 計算モジュールの正確性を確認するために、ソースプログラムをレビューする。
  3. 全てのトランザクションデータに監査手続を試験的に適用し、その処理の正当性について判断する。
  4. 抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続を適用し、データ全件の正当性について判断する。

出典:令和6年度 システム監査技術者試験 午前2 問5




正解:エ
「試査」とは会計・監査用語のひとつで、”すべてのデータを監査対象にするのではなく、一部のデータを重点的に監査する”ことを指します。
監査対象の業務で10件の取引データがあった場合、そのうちの2,3件をピックアップするイメージです。
※ちなみに「監査(一部を検証)」の逆は「精査(全体を検証)」です

回答ア:
ピックアップする対象データとは関係がありません。

回答イ:
ピックアップする対象データとは関係がありません。

回答ウ:
全件のデータが対象となり「試査」ではなく「精査」に該当します。

回答エ:
正しい記述です。一部のデータをピックアップし検証しており「試査」に該当します。