金融庁“財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準 (令和5年) における、内部統制の基本的要素である “統制活動” はどれか。
- 経営者の命令及び指示が適切に実行されることを確保するために定める方針及び手続である。
- 組織の気風を決定し、組織内の全ての者の統制に対する意識に影響を与えるものである。
- 組織目標の達成を阻害する要因をリスクとして識別、分析及び評価し、適切な対応を行うプロセスである。
- 必要な情報が識別、把握及び処理され、組織内外及び関係者相互に正しく伝えられることを確保することである。
出典:令和6年度 システム監査技術者試験 午前2 問6
正解:ア
「内部統制」とは組織が健全に機能するための仕組みで、その目的は以下の4つに分類されます。
1.業務の有効性・効率性
2.報告の信頼性
3.法令順守
4.資産の保全
「統制活動」とはそれらを達成するための基本的要素の1つです。
※基本的要素は「統制環境」、「リスクの評価と対応」、「統制活動」、「情報と伝達」、「モニタリング」、「ITへの対応」の6つです
「統制活動」とは”経営者の指示が適切に実行されること""を確保するための方針や手続きで、組織内の全ての者に当てはまる要素になります。
回答ア:
正しい記述です。統制活動」要素についての説明です。
回答イ:
”内部統制上の経営者の役割”で「統制活動」自身ではありません。
回答ウ:
「リスクの評価と対応」要素におけるリスクの評価についての説明です
回答エ:
「情報と伝達」要素についての説明です。
出典:https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kigyou/kijun/20230407_naibutousei_kansa.pdf